思い出したのは 寒い夜のこと

二人はひとつになろうとして

赤い林檎に手をのばした

ずっと後悔していたんだ

痛みで目が覚めないように

疼きだした腕を切り落としたことを


言葉足らずで 伝えようにも

指の間から 零れる


いつも 鏡の前で

ずっと 両目を腫らしてた

もっと 頭の中の声を聞かせて

きっと 夜が終われば

きっと また朝が来れば

僕が作ったあなたの跡があるだけ


横たわった孤独がひとつ

溜まった涙 腐っていく

ぼやけてく記憶の片隅

君は僕を許してはくれない

もう十分悲しんだろう?


いつも 鏡の前で

ずっと 両目を腫らしてた

もっと 頭の中の声を聞かせて

きっと 夜が終われば

きっと また朝が来れば

僕が作ったあなたの跡が

二人の跡があるだけ